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「赤シャツ」(劇団青年座)を観る。長崎市民劇場。 [ステージ]

夏目漱石の「坊ちゃん」が、「赤シャツ」に戯曲化され、長崎市民会館でも公演された。

103年も前に発表された「坊ちゃん」は、夏目漱石の代表的な文学作品の一つであり、

その時代に漱石自身が透徹した目で見つめていた世相に対する風刺や警告、自嘲と

ジレンマ、閉塞感からの脱却や西洋への憧れ、などをない交ぜにした感覚が、

この作品の根底に流れているものと思う。

一人称で綴られ、主人公の坊ちゃんは、天の声である。言うまでもなく「赤シャツ」は、

嫌われ者の教頭のニックネームである。

マキノノゾミ脚本では、この「赤シャツ」に焦点が当てられて、物語が進行する。

山嵐、野だいこ、マドンナ、狸、うらなり、などと周知の人物は出てくるものの、

坊ちゃんは出ない。やはり客観視している天の声で出る。

宮田慶子演出で、劇団青年座の躍動感に魅せられた。

若々しく正義感に燃える山嵐への羨望と嫉妬、兵隊への入隊を合理的な手を使って

忌避した自己弁護、腹違いの弟との葛藤などがリアリティに表現され、芸者・小鈴を

唯一の理解者として寄り添う「赤シャツ」の、人間味を光らせた劇であった。

下女・ウシだけは、嫌われ者の赤シャツを暖かく見守っている理解者だっのだろう。

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