長崎のネコ3兄弟姉妹。我が家の「ミー」の追憶。 [ひといき]
長崎のネコの特徴は、尻尾の先がカギ型に曲がっているのが圧倒的に
多いそうである。
ネコ協会か、ネコ学会か知らないけれど、アイドルのニックネームが決まった
との報道を読んで、何となくニンマリした。
私は、ネズミ年なのにネコが大好きなのである。
「犬は、3日飼えば3年経ってもその恩を忘れないが、ネコは3年飼っても
3日で忘れる」と言われている。
しかし、必ずしもそうではない様に思う。我が家の最後の飼い猫となった三毛猫の
「ミー」は、三男俊也が、痩せこけた子猫を拾ってきて居ついた。
俊也はこの痩せネコを可愛がり、いつも一緒に寝ていた。
布団は泥でザラザラ、子とネコは母親(和子)から何時も大目玉を食らっていた。
この「ミー」は、いつしか私の帰りを、迎える様になり、80段を数えるだらだら坂の
登り口まで、毎日必ず迎えに来た。
定時でも、飲んでの帰りにも、深夜に及んでも、常に登り口に待っており、「ミャー」
と挨拶して迎え、階段を上る私の左右の足の運びをジグザグに縫って我が家の
玄関先まで同行し、ドアを開けるといち早く、玄関の板張りにきちんと正座して、
主人に向い一声「ミャー」と泣くのであった。
「お帰りなさい」と言っていたのであろうか。
それなのに、出勤時は、全く知らん顔だった。
「ミー」は、どの様にして、いつ帰るか解らない私の時間管理をしていたのだろうか?
今になっても全く不思議に思う。
肺炎?で亡くなった「ミー」の墓は、我が家の庭の隅にある。
そう言えば、「ミー」の尻尾もカギ曲がりであった。
以後我が家にネコは飼っていない。




コメント 0