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外山 啓介リサイタル。2時間余、ショパンに酔いしれる。 [ステージ]

感動の2時間余であった。芸術表現はあれほどまでに磨きぬかれるものなのか。

外山 啓介ピアノリサイタルでオールショパンと銘うった演奏会。

第1部45分間、二階最前列からは、演奏者の手の動きが、至近の距離にみえる。

両手の指先にまで細やかに張り巡らされている神経のすべてに、脳内に完全に

暗譜されたショパンの曲の神髄が10本の指先に別々に正確に伝達されて、

敏捷に盤上を這いまわり、複雑な音になる。

体全体が、2本の腕、1本の指先に集中され、あたかも舞を舞っているかのように、

白と黒の鍵盤を目にもとまらぬ素早いスピードで間違いなく叩いていく。

一曲一曲の演奏が終わるたびに、疲れきったかのような表情で舞台の袖に

休む外山啓介は、また別人のように次の曲で躍動した。

盤上にしたたれ落ちる汗の光さえ見て取れるようだ。

一曲の終わりの瞬間には、わずかな沈黙がある。

聴衆が音感に酔っている別世界から、ふと我に還るのに必要な、わずかな

タイムラグをおいて万雷の拍手の嵐である。

中での20分間の休憩時間は、外山啓介の呪縛から解放されたかのようだ。

第2部も40分間の予定だったが、アンコールの2曲にも渾身の力を込め、

60分間を超えた。

曲目演奏のたび毎に繰り返し波打った感動は、コンサートが終わってもすべての

聴衆が心地よくうねる外山啓介の音の世界に漂っているのではないだろうか。

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