日韓併合100年。長崎では、教会建立400年・中町教会で日韓合同のミサ。 [できごと]
豊臣秀吉の朝鮮侵略時に、日本に連行された朝鮮人が、長崎に建てた「サン・ロレンソ教会」
の建立400年を記念して、カトリック中町教会で大規模なミサが開かれた。
韓国からは、李 文煕大司教、帳 益司司教を含む70人規模の大巡礼団が長崎を訪問され、
長崎のカトリック関係者120余名と共に、このミサに参列し、信仰を通じた日韓交流が実現した。
記録によれば、「サン・ロレンソ教会」は、1610年に建立されたが、10年後には、江戸幕府の
禁教令により破壊された。
時あたかも日韓併合100年の節目の年に当たる今年、日韓のキリスト教関係者の協力によって
「教会建立400年祭」が実現した。カトリック長崎大司教区の、高見三明大司教は、
説教で「きょう、菅 直人首相が首相談話を発表されたと聞いたが、私は敢えて『侵略』という
言葉を使わせて頂くが、侵略によって朝鮮半島の人々を苦しめ続けて来たことを、一司教としても
心からお詫びしたい。両国民は、和解、信頼、連帯のもとに平和な関係を築いて行くべきである」
と真摯に訴えられた。
「サン・ロレンソ教会が在った場所」は、旧高麗町、現在の伊勢町・伊勢神宮付近だと思われるが、
正確には判明していない。
韓国におけるカトリック信者の存在は、この時代より浅い歴史として伝えられており、400年以前
から長崎に在住されていた韓国人カトリック信者の中から、福者に列せられている人があったとすれば、
韓国のカトリック史にも影響を及ぼす史実だと言えよう。
(写真は、屋内:中町教会 外観:26聖人記念教会)




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