石ノ森章太郎は、どの様に見たか?。日和山からの惨状。(報告6)
石巻市は「怪傑ハリマオ」、「仮面ライダー」、「サイボーグ009」など人気漫画の数々で有名な「石ノ森章太郎」の出身地。駅舎は、さながら漫画館のような意匠であり、通りの随所に彼の作品の主人公の立像があって暖かく楽しい。石巻駅の正面に、スーパーと間違える様なピンク色の大型施設が市役所である。石巻市に所在していたデパートが撤退するに際して、土地・建物に現金2億円を添え、石巻市に寄付された建物らしい。それまでの市役所は日和山の中腹に在ったが、平成22年に引越して1年足らずで被災し、屋上(5階)に建て増しされていた議会部分は倒壊し、建物全体は、1階の商店街(石巻市役所のテナント)部分が胸高に浸水し、3日間は職員は皆、家には帰れなかったと言う。民謡「大漁唄い込み」にも詠われている名高い「日和山公園」に上り、眼下に俯瞰される風景の説明を受けた。石巻港の海岸周辺は、1メートル近く沈下し、その上、津波のあとで自然発火して、10日間も燃え続けた大火災に手がつけられず、見渡す限り掻き消したような平地に変貌しており、海岸側にはおびただしい瓦礫と、流出した廃車群の集積で巨大な山が出来ていた。旧北上川河口から上流部分へ、視線を移しながら遠望すると、広大な中洲の最上流部に、ドームが見えた。「石ノ森章太郎記念館」である。中洲には、各種の施設が建てられていたらしいが、記念館だけが残って、丸で更地になっていた。「川の両岸に密集していた水産加工場も全滅でした。残っている建物も中は空っぽで、解体のほかありません」と説明の職員は肩を落とした。彼も身内に犠牲者を抱えながら、不眠不休で3日間は全く食事も無く救援作業に専念し、実際に家で家族と団欒出来たのは、4ヶ月経ってからだったと言う。しかし、若いながら職員を指揮して災害対策に専念した彼は、「災いを教訓にして、世界に誇れる防災都市として石巻市を生まれ変わらせたい」。と再建の意欲に燃えていた。せめてもの慰めは、今年の選抜に21世紀枠で選ばれた「石巻工校」の甲子園出場であろう。健闘を期待したい。長崎市議会議員 井原東洋一 















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