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外山 啓介リサイタル。2時間余、ショパンに酔いしれる。 [ステージ]

感動の2時間余であった。芸術表現はあれほどまでに磨きぬかれるものなのか。

外山 啓介ピアノリサイタルでオールショパンと銘うった演奏会。

第1部45分間、二階最前列からは、演奏者の手の動きが、至近の距離にみえる。

両手の指先にまで細やかに張り巡らされている神経のすべてに、脳内に完全に

暗譜されたショパンの曲の神髄が10本の指先に別々に正確に伝達されて、

敏捷に盤上を這いまわり、複雑な音になる。

体全体が、2本の腕、1本の指先に集中され、あたかも舞を舞っているかのように、

白と黒の鍵盤を目にもとまらぬ素早いスピードで間違いなく叩いていく。

一曲一曲の演奏が終わるたびに、疲れきったかのような表情で舞台の袖に

休む外山啓介は、また別人のように次の曲で躍動した。

盤上にしたたれ落ちる汗の光さえ見て取れるようだ。

一曲の終わりの瞬間には、わずかな沈黙がある。

聴衆が音感に酔っている別世界から、ふと我に還るのに必要な、わずかな

タイムラグをおいて万雷の拍手の嵐である。

中での20分間の休憩時間は、外山啓介の呪縛から解放されたかのようだ。

第2部も40分間の予定だったが、アンコールの2曲にも渾身の力を込め、

60分間を超えた。

曲目演奏のたび毎に繰り返し波打った感動は、コンサートが終わってもすべての

聴衆が心地よくうねる外山啓介の音の世界に漂っているのではないだろうか。

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「赤シャツ」(劇団青年座)を観る。長崎市民劇場。 [ステージ]

夏目漱石の「坊ちゃん」が、「赤シャツ」に戯曲化され、長崎市民会館でも公演された。

103年も前に発表された「坊ちゃん」は、夏目漱石の代表的な文学作品の一つであり、

その時代に漱石自身が透徹した目で見つめていた世相に対する風刺や警告、自嘲と

ジレンマ、閉塞感からの脱却や西洋への憧れ、などをない交ぜにした感覚が、

この作品の根底に流れているものと思う。

一人称で綴られ、主人公の坊ちゃんは、天の声である。言うまでもなく「赤シャツ」は、

嫌われ者の教頭のニックネームである。

マキノノゾミ脚本では、この「赤シャツ」に焦点が当てられて、物語が進行する。

山嵐、野だいこ、マドンナ、狸、うらなり、などと周知の人物は出てくるものの、

坊ちゃんは出ない。やはり客観視している天の声で出る。

宮田慶子演出で、劇団青年座の躍動感に魅せられた。

若々しく正義感に燃える山嵐への羨望と嫉妬、兵隊への入隊を合理的な手を使って

忌避した自己弁護、腹違いの弟との葛藤などがリアリティに表現され、芸者・小鈴を

唯一の理解者として寄り添う「赤シャツ」の、人間味を光らせた劇であった。

下女・ウシだけは、嫌われ者の赤シャツを暖かく見守っている理解者だっのだろう。

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浦上の聖堂内に響くオルガン。天空から祈りのシャワー。 [ステージ]

オルガンは教会天主堂で聴くのが最も相応しいように思う。

6月7日に、「第19回 インターナショナル・オルガン・フェスティバル・

イン・ジャパン 2009組織委員会」主催による演奏会がカトリック

浦上教会天主堂で開催され、運良くその機会に恵まれた。

この催しは、井伊直弼が「日米修好通商条約」を結んだのに続いて、

次々に外国との修好条約が結ばれ、ハンガリーとは「外交関係開設

140周年」、「外交関係再開50周年」を記念した友好行事でもあり、

世界的なオルガン奏者・児玉麻里さんの解説で進行された。

ハンガリーのリスト音楽大学のパールウール・ヤーノシュ教授をメイン

ゲストにハンガリー行進曲など名曲が演奏されたが、特に教授自身が

作曲された「日本のメロディーによる即興曲」の「長崎の鐘」には、

まさしく圧倒された。

まるで宇宙から音の嵐やさざ波が降って来るかのような迫力の中に、

キーンともの凄く高く聞き取れそうもないような高音の芯があって、

自然に頭が下がり平和への祈りに引き込まれる強さがあった。

ジーンと胸に迫り涙が流れた。

また、バイオリンの萩原淑子さんによる「無伴奏バイオリンソナタ第1・3・4

楽章」は、極めて難しい演奏曲との説明だったが、聴く者にとっても、難解な

不思議な響きだった。

思えば、1986年、今は亡き磯本恒信さん、長崎大学名誉教授の岩松繁俊

さんと私の3人は、独・日友好銀賞を受け、当時の東ドイツ・ベルリン市長から

招待された。

由緒あるマグデブルグの教会で国際コンクール第2位の著名な演奏家により、

パイプオルガンでバッハの曲を聴かせて戴いた。

たった3人のための特別演奏だったのに、時差ボケと眠気でついついコクリ、

コクリと居眠りしていると、時々「バーン」と大きな音に目が醒めた。

必死に表面の大きなパイプの数を数えて睡魔をこらえたのを思い出す。

3人とも本格的なオルガン演奏を聴いたのが初めての経験だった。

演奏のあとで、オルガンの裏側に案内され、パイプの数が6千本を遥かに

超えていると聞き、無知を恥入り赤面した3人であった。

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上地 葉史子 美空ひばりを歌う。プリマヴェーラにて。 [ステージ]

「美空ひばり」を歌っては第一人者。全国大会優勝の経歴をもつ「上地 葉史子さん」

沖縄県那覇市で「スナック・大空」を営む傍ら、乞われて全国を行脚する。

長崎市へは、毎年続けて3回目で、私を含めファンも定着している。

長崎駅前のホテル・クオーレの地下1階に、「レストラン・プリマヴェーラ」を

経営する岩崎 誠一夫妻が企画しているショーで、7日の昼・夜2回の公演であった。

今回も沖縄から多数の追っかけツアー客を引き連れ、歌手も台湾の歌姫、

沖縄民謡歌手、などが加わったバラエティーに富んだステージとなった。

ご馳走を頂き飲み放題5,000円での歌謡ショーだから、岩崎 誠一夫妻にとっては、

知り合いのお客様を招待した「感謝の集い」の心意気であろう。

常連さんが多く、「4回目を待ってるよ!」との声が挙がると、全体の拍手に包まれた。

メドレーで美空ひばりの歌の数々を聴き、一緒に口ずさむうちに、葉史子さんが

本物の美空ひばりに重なった。

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「居留地キッズコーラス」頑張る. [ステージ]

暴力追放「いのちを守る」集会で、大浦小学校の4~6年生で編成された

コーラス隊「居留地キッズコーラス」が「安全な街への願い」を歌声に

込めて「いのち」を歌った。

この「いのち」は、イタリア在住のシスター古木涼子さんの作詞・作曲による

もので、彼女から送られてきた「命は、父や母、いろんな人に守られている。

だから尊い。簡単に捨ててはいけない。誰も傷つけることはできない―」

とのメッセージを、一言一言かみしめるように読みあげ、全員で上手に合唱した。

昨年12月には、国宝・大浦天主堂でも歌うことが出来て「長崎外国人居留地」

から、長崎・・・そして世界へ、音楽の素晴らしさと楽しさを発信していきたいと

張り切っている。

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中丸三千繪さん来崎。対応の失礼にヒヤヒヤ。長崎の文化度が試される。 [ステージ]

世界平和・地球を守るため、全身全霊を打ち込み、歌を通じて

ボランティア活動を行っている中丸三千繪さんが来崎した。

11月23日に長崎県宗教者懇話会が主催する「列福式メモリアル・

平和コンサート」(ボランティア出演)の成功に向けたキャンペーンで、

知事、市長への表敬と記者会見を行う為だった。

一泊での日程を作って貰ったのだが、指揮者の小澤征爾さんの

著名度に並ぶ世界的な歌手として、ミラノ・スカラ座の女王として君

臨、イタリア文化貢献で「イタリア連帯の星勲章」受賞、桐朋学園大学

特任教授、梅光学院名誉教授、日伊文化交流推進委員、「茨城県

名誉県民・いばらき大使」など、公的な肩書きも数多い彼女に対して、

「長崎の失礼」が相次いだ。

国での高い評価と活躍が長崎で知られていない事からだが、超繁忙

な時間を調整して、わざわざ長崎市まで来て頂いた主催者側としては、

何とも申し訳ない事態であった。

中丸三千繪さんは、ソプラノ歌手として各国の数ある最高賞を総なめにし、

イタリア、フランス、アメリカなどを拠点に芸術活動中ながら、小児ガン

患者救済のボランティア活動などを始め、平和のための活動に幅広く

献身され、長崎の高校生平和大使にも多額の資金援助を続けられて

いる。

11月のコンサートも、一つにはその目的がある。

長崎との縁は、ヨーロッパに広く活躍の場を持っておられる大浦の

真宗大谷派妙行寺三角紘容住職との交友から深められた。

私が言う「長崎の失礼」とは、

1.中丸さんの援助もあって発刊された高校生一万人署名運動の

書籍で、彼女の固有名詞が誤っていた事

2.市政記者室での新米記者によるトンチンカンな質問

3.長崎県で応対した部長の「で、どうしたらいいの?チケット

を買うの?」の言葉には、私も絶句した。

私も、知らない世界や知らない事についての失礼は限りがないが、

昨日だけは、冷や汗ならず怒りが収まらなかった。

彼女は決して顔には出さなかったが、空港に向かう中丸さんを

見送りながら

「ごめんなさい。長崎空港に着くまでに怒りを収めてね!」

と取りなすのがやっとだった。

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片淵中学校吹奏楽部第39回定期演奏会 ―創部60周年記念― [ステージ]

長崎市内の中学校の吹奏楽部では、最も古い歴史を有する

「片淵中学校吹奏楽部」の定期演奏会が、長崎市公会堂で

開かれた。

今年で創部60周年の記念演奏会でもあり、世界的な場や

国内でも著名な演奏集団の中で、指導者や奏者として活躍

している人々も多い。

今日の記念演奏会には、全国に散在しているその様なOBやOG

の皆さんが集まり、盛大な記念演奏会となった。

この定期演奏会を機会に退部する17名の卒業生には、後輩から

花束が贈られ、感動的な記念演奏会だった。

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「祈り」。四川省大地震救援チャリティーコンサート。 [ステージ]

去る5月12日に中国四川省で起きた想像を絶する大地震に

よって犠牲になられた人々への鎮魂と、苦境にある被災者救援

のため、8月1日夜カトリック中町教会でチャリティーコンサートが

開かれた。

この催しは、日本で活躍している中国出身の著名な芸術家たち

の無料出演によって実現したもので、ソプラノ歌手・ユウ燕、

二胡奏者・趙国良、中国琴奏者・江 舟、瓢箪笛奏者・寥明智、

オルガン奏者・椎名雄一郎、及び野下千年神父指揮による

長崎カトリック合唱団などが出演した。

曲目は、「アメイジング・グレイス」「アヴェ・マリア」「千年の祈り」

「千の風になって」などよく知られた歌や「長崎の鐘」の合唱、「花」

「荒城の月」などの演奏があり、400人を超える入場者は、荘厳な

中町教会の聖堂に響きわたる名曲に、2時間近くの時を忘れて

酔いしれた。

収益金は、すべて駐長崎総領事館を通じて、被災者救援資金として

寄付される。

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「長崎の鐘」。延べ5、000名の観賞者を集め、大盛況でフィナーレ。 [ステージ]

7月8日から10日にかけて開催された岡部耕大作・演出の舞台劇

「長崎の鐘」は、長崎市ブリックホールでの昼夜5回公演で観客数が

凡そ5千名に達し、「長崎現象」を呈した。

舞台劇が、長崎市最大のステージを使った一般客2回の夜公演は

珍しく、集客1、700名は記録的。

また、9日の昼公演での純心中・高生1、500名による観賞も、

ワンステージでの演劇では記録的だったと思う。

活水中・高生700名の観劇マナーは、演者たちの心に響く素晴らしさ

だったと聞いた。

10日昼の南山中・ 高生に向けた公演もきっと大成功をおさめるに

違いない。

9日の夜公演のフィナーレでは、ついに演者と観客一体での「長崎の鐘」

大合唱となり、2時間20分間にわたって伝えられたメッセージ「愛と平和」

を感動のうちにそれぞれの胸の中にしっかりと定着させた。

11日には伊万里市、12日は松浦市公演と続き、早くもイタリア公演の

話も持ち上がっている。

長崎が新たな文化と平和の発信地となる。

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「長崎の鐘」長崎公演。田上市長、高見大司教が舞台挨拶。 [ステージ]

待ちに待った「長崎の鐘」の長崎公演。

長崎ブリックホールには、開場の1時間も前から、入場を待つ人々の

長蛇の列が出来た。

開幕に先立って、「公演を成功させる会」顧問の田上市長と代表世話人

10人を代表して、高見三明カトリック大司教がそれぞれ舞台挨拶を行い、

永井 隆生誕100年を記念する「長崎の鐘」が長崎市で公演される意義と

世界へ向けた平和発信の高らかなメッセージとなることを強調された。

2時間20分間息もつかせぬような、出演者全員の迫真の演技は、永井 隆

の愛と平和、カトリック信徒として、「神の摂理」を真剣に真面目に受け入

れる信仰心などが 余すところなく表現され、永井 隆が神の位に近いような

印象さえうけた。

岡部耕大の骨太でかつ繊細な演出は、本人が「直球勝負で自分の

これまでの作品では最高の自信作、そこに辿り着いた」と言いきったように、

歴史に残る作品に成ったと思う。

秋月辰一郎との思想や宗教観を敢えて「確執」のように対比させて

えがきながら、次第に自然に相互信頼にまで昇華させて行く演出は、

永井 隆の人間性の深さを際立たせる。

フィナーレの「長崎の鐘」独唱には、今日の舞台では、観客全員の

大合唱で長崎の平和の心を表現し感動を共有したい。

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