久間防衛大臣の辞任は当然。田上長崎市長・世界平和市長の風格。 [発言]
久間防衛大臣がやっと辞任した。あれだけの暴言を吐いて、何十万人もの
原爆犠牲者を鞭打ち、今なお苦しみの中にある多くの被爆者に熱湯を浴び
せたのだから、本来ならば議員辞職ものである。長崎県が生んだ最も人間性
が欠落した国会議員の烙印を押されて歴史にその名をとどめるであろう。
悲しむべき事だと思う。
田上長崎市長と吉原長崎市議会議長は3日早朝から、政府と久間防衛大臣へ
の抗議文を引っ提げて、防衛省と官邸へ手渡しに行った。
長崎の心を伝え、核兵器廃絶を政府首脳へも訴えるため、意を決しての上京
であった。
しっかりとはっきりと伝え、完全に役割を果たした。安倍首相は、任命責任を
回避して、久間防衛大臣の辞任を求めた。久間大臣からは口先だけの謝罪は
あったが、記者会見では、「参議院選挙に悪い影響を与えてはならないと判断
した」とつい本音を吐いた。
久間発言は、心底からの反省によって取り消されてはいない。安倍政権の
危険性は、そこにある。
自民党、公明党連立与党の反動政治を断じて許してはならず、参議院議員
選挙で鉄槌を加えなければならない。
田上長崎市長は、あたかも久間防衛大臣に引導を渡しに行ったかのようで
あったが、核兵器廃絶の重要な使命を訴え、原爆犠牲者平和祈念式典への
出席を見合わせるように諭した後、事態は急転回した。
首相も事を重視して田上長崎市長に会談の時間をつくり、抗議文を受け入れた。
久間防衛大臣辞任の号外が東京、長崎で街頭に舞った。
田上市長は、世界平和市長への堂々たるデビューとなった。
午後6時半からの長崎市役所での報告会見には、マスコミ関係者30人が詰め
かけカメラの放列を浴びた。
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